失敗しない良い中古車の選び方は足回りチェックにあり!

良い中古車を選ぶポイントはたくさんありますが、その中でも足回りのチェックは最重要項目です。とはいえ中古車やさんの販売ブースで分解して見れるわけもなく、仮に見えるところをチェックしてもプロでもない限りほとんど分からないと思います。

そこで今回は、素人でもわかりやすいところからこの足回りの良し悪しのチェック方法をお伝えしていこうと思います。

足回り(足廻り)とは

「足回りが最高」なんて言い方をして中古車雑誌などの宣伝文句にもなっていますが、この足回りという表現だけで、どれだけの方がしっかりとそれが車のどの部分のことを指しているか理解できるでしょうか。

そこで、チェック方法について説明する前に、まずは足回りとは具体的に車のどのようなパーツや箇所を指しているのかについて、大まかにですが触れておきましょう。

人にとっての心臓がエンジン、そして足回りは足腰

車が動く動力を作り出すエンジンを心臓とするならば、そのエネルギーを全体に伝える血管の役目が自動車ではシャフトやギア、そして伝わったエネルギーを使って地面を捉え、前進後退する力が実際に使われているのが、人で言う足腰「足回り」です。

実はこの足回りですが、単に衝撃吸収を担う「サスペンションスプリング」や「ショックアブソーバー」のことを指して、これらを交換する事を「足回りを変える」と表現することもあります。

しかし、ここで言う中古車選びのポイントとしてここでいう「足回り」はそれらも含むドライブシャフトからステアリングラック、タイロッドやポールジョインと各ブーツそしてブレーキ関連とタイヤまで含めたものになります。

足回りが悪いとどうなるのか

前の項で伝えたこの足回りのどこかに不具合がある、つまり足腰に障害がある場合は、人の場合でも転んだり、ふらついたり、まっすぐ歩けなかったりします。ましてや時速60kmにも普段なる自動車の足腰がやられているとすれば、それは非常に重大な問題です。

また、合わせてタイヤやブレーキが正常に働かないほど磨り減っていれば、こちらはその恐ろしさを容易に想像できるはずです。

命を預かる場所だから、遠慮なくどんどんチェックする

上記で述べてきたように足回りの不具合は即事故に繋がりかねないため、そのチェックは厳重にする必要があるというわけ。そこでここからは簡単なところからそんな足回りをチェックできる方法を説明していきます。

目で確認しやすいタイヤからチェック

まずは目視でできるところから。タイヤはその残溝だけでなく側面に入った細かいヒビなどをしっかりとチェックしてください。また、4本のタイヤの銘柄や使用感が揃ってない場合がありますが、この場合はバーストや事故で1本だけ交換した可能性があります。

タイヤは中古車購入後に実費で交換すると高い消耗部品の一つなので、タイヤの状態が悪い中古車はそれだけメンテナンスコストが高い=中古車としての価値が数万円低いと言うように直結して考えることができます。

損傷があるタイヤ、1本だけ新品のタイヤがある場合、ほかの足廻りチェックをする際にスタッフとの問答でいい材料となるので、こちらについてもしっかりとチェックしておいてください。

リフトアップして確認できるドライブシャフトなどの各ブーツ

またリフトアップして下回りの決まった箇所を覗けば、ドライブシャフトやタイロットエンドといった各連結部分の保護のため着けられている、ゴム製のブーツが破れていないか確認できますが、なかなかそこまで応じてくれる店舗も少なく、「車検2年付き」で販売される場合はその全てが修復されるはずなので、省いてもかまいません。

ただ、足廻りの修理に関しては総じて修理金額が高額になる傾向になるため、私が中古車を購入する立場だったら、車検二年付きの中古車でない場合、下回りチェックさせてくれる中古車屋でしか車を購入しないと思います。

サスペンションのヘタリ(ショックアブソーバーオイル漏れ)

見ただけで状態がわかりやすいタイヤに比べると上級編になりますが、長い間車自身の重さとドライバー、同乗者や荷物の重さに耐えてきたサスペンションが年数や使用環境によってはヘタり、タイヤハウス(タイヤとフェンダーの隙間)が狭くなっている場合もあります。

こういった車高に直接影響が出るようなヘタリ方をしているのはスプリング(バネ)が経年使用によって縮んでしまっているケース。

乗り心地や走行安定性能、旋回性能などに影響が出るのは減衰装置でショックアブソーバーと呼ばれます。主にオイル漏れやガス漏れを起こすことによって性能低下を起こします。

筒型の部品でスプリング+ショックアブソーバーのことをサスペンションと呼びます。このあたりの呼び名は、馴染みのない方には覚えにくいと思いますのでスルーでOKです。

ショックアブソーバーのオイル漏れは車種によって傾向的に発生しやすかったりしますし、距離を乗った車、年数を経た車において故障発生率が比較的高いと言えます。できれば下回りを見せてくれるような中古車屋さんで確認して置くか、頑張って覗き込めばある程度確認することは可能です。

社外サスペンション装着車に注意

番外編ですが前のオーナーのよって社外サスペンションに交換されている車は避けたほうが無難です。純正よりも乗り心地の良い社外サスペンションが装着されている可能性は非常に低く、殆どの場合乗り心地が悪いです。

いわるるローダウンスプリング、車高調などのことです。外見重視であれば良いのですが、車高調に関してはショックアブソーバーなどもセットで交換しますので乗り心地の悪さ+異音の発生の可能性が高く、せっかく買った中古車で残念な気分にさせてくれる部品の一つです。

販売スタッフに直球で聞く

下回り、足廻り部品が心配ですが大丈夫ですか?と。

タイヤやブレーキパット、年数で否応なくヒビ割れを起こす各ブーツ類やショックアブソーバーなど、消耗部品以外の足回りに大きな障害があるのは、無理な改造をしているときやかなり大きめの事故などをした時ぐらいと考えて問題ありません。

流石に販売スタッフも嘘を言うと責任問題です。改造歴や大きな修復暦などがないか、担当スタッフに事細かく履歴を聞きだしてください。

整備点検記録簿、メンテナンスノートなどを見せてもらう

整備記録簿やメンテナンスノートがしっかり残っていればそれはラッキー。どちらも色々なメンテナンス時期が確認できるので、良い中古車選びには重要なアイテムです。

特にブレーキの分解整備ができる認証・指定工場が行う「24ヶ月・12ヶ月定期点検記録簿」には、分解して外さないと分からないブレーキパットの残りが記録として残っているので、そこからの走行距離で残量を推測することが可能です。

メンテナンスノートの整備記録や、定期点検記録簿、分解整備記録簿などから整備内容や次に必要な整備を性格に判断することは素人には難しいですが

試乗ができる車はしておくべき

各ブーツ類が守っているのは人間で言うと「間接」のようなジョイント部分で、ここにはその磨耗や異物混入を防ぐためにグリースが注入されています。しかし、このブーツ類が年数の経過でヒビ割れその亀裂が深く大きくなるとグリースがそこから吹き出し、ジョイント部分は剥き出しに。

そこになにか異物が侵入したらジョイント内のベアリングなどが傷つき、タイヤにエンジンのエネルギーを伝えるドライブシャフトブーツの場合だと、据え切りでアクセルを踏んだときなどに「カンカン、コンコン」など連続音が発生します。

他のブーツ類もそうですが、これらが破れた状態が長く続くと同様の不具合が派生し、その出れもが高額な修理代を要する可能性があるので、できるならば試乗をして異音などが無いかを確認しておくのも良い手といえます。

更にその際、ある程度の高速走行でハンドルのぶれやふらつきがないかもあわせてチェックしておくとよりGOODです。

車検と足回り部品の関係

足回りのチェックが重要なのはそれが安全に直結しているからですが、それゆえ自動車が公道を走っても良いかをチェックする検査、わかりやすく言うと「車検」とも大きく関わってきます。

その為車検2年付きで販売されている車は、現状足回り部品も車検に適合できるレベルで異常がないと判断することができるため、ある意味安心できるといえます。

しかしながら中には車検の整備費用を抑えるために、オイル漏れを清掃してごまかしたりする業者も存在します。

よって絶対に安心とはいえませんが、現在は口コミ重視の市場になってきていますのでこういった不正も少なくなってきているとは感じています。(それでもやる業者は一定数存在するのが悲しい現実です)

車検の点検項目の多くに足回り部品が存在する

車検では各種ライト類や排気ガスなどの検査もありますが、そのほとんどといってもいいほど時間を割いて検査をするのは、ここまで述べてきた「足回り」についてです。

サイドスリップ検査(アライメント検査の一種)にに始まりブレーキチェックやリフトアップでの打診まで、正しくまっすぐ走り、スムーズに曲がりそして安全に止まる。それができなければドライバーのみならず歩行者や他のドライバーに危険が及びかねないため、足回りを厳重にチェックするのは当然といえば当然です。

足回りが悪い車は車検代がかさむ

ちょっと極端な言い方をすれば、エンジンが多少ダメージを受けていても車検はできますが、書くブーツの破れやサイドスリップ不良など足回りについての通検項目不具合は、必ず直しておかないと絶対に車検をパスしません。

ブレーキ、タイヤに関してはテスターで測って制動力などの水準をクリアしても、摩耗によって残量が基準に達していなければ車検に合格しません。ちなみにブレーキパッドの車検適合基準は1mm、タイヤの溝は1.6mmです。

つまり、事故履歴があり足回りに不安を抱える車体はもちろんですが、車検の残っている車を安く購入したが各ブーツが破れている車体、またはブレーキパットやタイヤの残溝ががもうすぐなくなりそうなときなどは、次回車検で大きな出費をしなければならない可能性が高くなります。

購入時に安くてもメンテナンスコストが掛かる車は決して良い買い物とは言えないでしょう。

故障、消耗で交換が必要になる足回り部品の一覧(メモにどうぞ)

摩耗するとどうなる、壊れるとどうなる、機能に関しては長くなりすぎるのでここでは割愛します。

  • タイヤ→摩耗
  • ブレーキパッド→摩耗
  • ドライブシャフトブーツ→消耗によるブーツ切れ
  • ドライブシャフトジョイント→消耗によるガタ、異音
  • タイロッドエンドブーツ→消耗による切れ
  • ステアリングラックブーツ→消耗による切れ
  • ステアリングラック(油圧)→オイル漏れ
  • ロワボールジョイント→消耗によるガタ
  • ショックアブソーバー→オイル漏れによるヘタリ

足回りにおいて車検に通らない異常・故障は以上のような部品が多いので、中古車を購入するときに心配な人はメモして、記録簿に以上の部品記載があるか確認をしてみましょう。

またスタッフさんにメモを渡して書いてある部品は大丈夫でしょうか?と聞いてみてもいいでしょう。知識がなくてもなんとかなります。

 

良い中古車を選ぶには足回りから!まとめ編

足回りのチェックは単に良い中を選ぶというだけでなく、自分や家族、更には多くの他人の命をも左右しかねない重要なポイントです。

セルフチェックも必要ですが、安全に関わる部分はどの業者も紳士に受け答えしてくれるはずなので、時には専門家の意見もしっかり聞いて安全な中古車選びを心がけつつ、車検費用の節約にも繋がる、コスパも良い車を見つけ出してください。

  1. 足回りは自動車の安全な走行に直結するので慎重に
  2. タイヤやブレーキ、各ゴムブーツやサスペンションがそれに当たる
  3. タイヤは目視、ブレーキパットは点検記録簿で大まかな残量が予想できる。
  4. 試乗できる場合は積極的に試乗しよう。
  5. 足回り部品は車検の検査対象。車検2年付きの車はその点を考慮すると安心。
  6. 知識がなくても聞くだけ聞いてみよう。故障・消耗部品一覧のメモで訪ねてみよう。
  7. 安く買っても、直近のメンテナンスコストが掛かる車は安くて良い車ではない。