オークション代行業者で車を高く売る方法

今回は、業界関係者だけが利用できる、中古車オークション会場に愛車を出品する代行をしてくれる業者に高く愛車を買取り、というより高く売ってもらうためのポイントと注意点について説明していこうと思います。

中古車オークション会場の特徴

全国各地に約140箇所あるこのオークション会場を利用できるのは、最大シェアを誇る「USS」や最古参である「JAA」などといったそれぞれの運営会社に、会費を払いある一定の条件をクリアーしてやっと許可され、登録を済ましている「車業者」のみ。

つまり築地の魚市場の競りに一般人が参加できないのと同じことで、「調理前」の魚と同じ状態の車体を業者間で取引し、仕入れたものがその店なりの「調理」を加えられてはじめて、店舗に商品として並べられるのが中古車市場の鉄の掟です。

なぜ、こんなことが行われているのかと言えば、パッとみきれいで美味しそうに見える魚が実は痛んでいたということもあるように、専門性の高い自動車を知識の深い業界人がしっかり品定めをすることで、安定した状態で消費者の手に渡ることが目的とされてはいます。

しかし実際のところは、素人の大量参入による価格の暴落などを防ぐ業界の保身も十分その理由としてあり、そのセリ内容を口外することや、落札価格を直接公開することは長い間タブーとされてきました。

中古車オークション代行を利用するメリット

その存在が明らかになり「オークション代行」という商売が確立してきた今は、メリットも明確化してきています。

高額査定?高額落札による利益

代行サービスを利用する最大のメリットは、やはり直接売却による得られる利益の多さでしょう。

実は、中古車を販売する業者が仕入れに利用するこのオークション会場では、車体がへこんだ車や故障車もそのまま数多く出品されています。

そういった車をあえて仕入れて自ら手をかけ付加価値をつけ、販売価格を大きく上乗せして売ることも、中古車会社の大きな利益となっていますが、この付加価値を大きくつけられるいわゆる儲かる美味しい中古車とは、大幅な整備や板金が必要ながら車種自体は非常に市場での評価が高いもの、つまり、「大人気だが、商品化に手のかかる」車体。

要するに、軽い事故で凹みがあったり、自走しないまでではないにしろそのままでは車検を通過しないようなトラブルを抱えていて、買取業者からろくな評価を得られなかった人気車種を売る場合に、オークション代行業者を使うメリットが発生する可能性が高いと考えます。

また、あらかじめ「◯◯万円以下では売らない」という取り決めを業者と打ち合わせておくことができるのも、愛車を安売りしないという点では大きなメリットとなります。

中古車オークション代行を利用するデメリットと注意点

会社である以上、利益を追求してなんぼです。落札されなかった場合に代行費無料このオークション代行にかかる、売り手が負担する手数料は、会場使用料などオークション会社に代行業者が支払うものを含めておおむね5~7万円。落札金額の数%というところもあったりでまちまちですね。

基本的に代行手数料を固定でやっているところがおすすめです。

オークション会場が遠く、陸送費がかかるようならこれより上乗せされますが、仮のそれがかからないとしてもオークションでの落札価格と、買取専門業者がつける買取査定額との差額がこの手数料を下回らなければ、一切代行業者を使うメリットは出てきません。

大手チェーンと呼ばれるほど信頼性を置けるネットワークはない。

見極めは正直素人にはかなり困難で、流動的な中古車相場に対しての知識や、持ち込まれた車の正確な目利きができる優秀な代行業者と出会わない限り、有効にオークション代行を素人が利用することはできないでしょう。

今となってはそうでもないように思えますが、増え始めた当時は本当に本で得た知識だけで始めたのではないかというくらいに頼りない業者さんも多くいました。個人で運営している人も多く信頼や信用とはかけ離れた業者さんも居ますので十分に注意して利用する必要があります。

手続きが人によって非常に適当かつ失礼な業者さんも

加えて言えば、売却に伴う手続きや落札決定後の代金振り込みなどは、どの業者もルーズかつ複雑で、手間をかけたくない方には不向き。更に、不人気車種や改造車に至っては商品化に手がかかるだけで利益が望めないので、そもそも必ず落札されると決まってすらいないオークション代行を利用する価値は皆無とも言えます。

オークション落札価格を知らせない業者も存在する

また、あくまで代行で売り手自自身はオークションの競りに参加することはできない「代行依頼」です。実際にはもっと高値で落札されたものを改ざんし、不当にその落札金額を下げて客に知らせ、差額を抜き取って利益とする、「悪徳」な代行業者が全くいないかと言えばそうは言えません。

筆者が知る限りでは、オークション代行料の前払いだけ受け取って連絡がつかなくなったという、そもそも本当に代行業の許可を受けていたのかすらわからない悪質なケースも存在しましたので十分注意が必要です。

瑕疵は隠すと後から請求が来る

これは中古車買取店全般で同じことがいえますが一応。把握している修理、修復歴、故障などについて正直に申告しておかないと、後から差額請求や買取取り消しになる場合もありますので注意してください。

見抜けなかった方が悪い!理論は通用しません。車を売るときの契約書に記載することになりますので法律的にもアウトです。

落札されなかった場合は無料!に注意

利益を追求してなんぼの業者さんです。何が何でも落札されるようにする傾向にあります。車一台持ち込むと言うのは手数料もかかりますし、運送に係る手間もあるので落札されずに手ぶらで帰るということは大損害になるのでまずありません。

中古車オークション代行業者で車を高く売る方法、注意点

以上のことを踏まえて、中古車オークション代行業者の利用を考えるときの攻略法をまとめてみましょう。

大きな手数料が発生することを、まず頭においておく。

どんな車であれ、中古車オークション会場に自分の車を直接出品できれば、本来業者が得ている利ざや分を得ることができるので、中古車を自社で販売することではなくオークションに流すことだけで利益を得る買取業者に間接的に売るよりも、多く手元にお金が残るという考え自体は間違いではありません。

ただし、それはその利ざやがオークション代行業者に支払う金額を上回ってはじめて、売り手の利益増加に繋がるので、利ざやが期待しにくいどこに出してもそれなりの買取査定が受けられる良い状態、高人気の車種はあっさり大手買取チェーンに売却した方が危険は少ないでしょう。

人気車種でも「キズモノ」とされた場合にこそオークション代行

不注意から来た事故や不意の故障などで愛車にトラブルを抱え、やむ無く買い換えを迫られたときなどは、例えその事実を隠したとしても買取業者はプロなのでその状況をしっかり把握し、悪い言い方をすれば「足元を見て」安く買い叩こうとしてきます。

相手も商売なのでそれは仕方ないことですが、この場合オークション代行を利用することでのメリットはぐんとアップします。

買取業者からみればキズモノでも、それを仕入れて利益を得ている小規模中古車販売店からみればそれは大きな付加価値をつけて高く販売できるお宝、思わぬ好評価を得られ想像しなかった落札額を手にする可能性も。

ただし、いくら人気があっても「HV車」は、板金塗装は問題ありませんが、発電ユニットにトラブルがある場合では多くの中古車販売会社では自社で修理できず、外注が不可欠な専門的すぎる整備が必要なので、「お宝」という評価をされないので注意してください。

不人気車種や過走行車はメリットを得づらい

お宝評価は人気車種のみで、市場で人気の出ていない車種は大手中古車買取チェーンの査定額を大きく上回る可能性が低く、手数料を賄えないことが多いため、「ここは一発」というギャンブルは止めて、素直に買取業者に売却した方が危険は少ないでしょう。

また過走行車も同様で、こちらは地元中古車店に持ち込む方が良いことは以前お伝えした通りです。

普通に考えてオークションに出向いて「仕入れ」を行う業者さんがデメリットやリスクを抱えた車を好んで買うとは思えませんよね。

悲しいかな悪徳業者がいることに十分注意。

以前お伝えした中古車販売店に、高く愛車を売る攻略法では「店選び」が需要と伝えましたが、代行業者の場合は「人選び」がそのポイントとなります。

同じ業界に属していたことのある筆者からすれば悲しい限りですが、減ったとはいえ悪徳業者が残っているのは現実です。

そもそもオークション会場に支払う使用料や会費が必要なのに、上記で紹介した5万円を大きく下回る価格で代行すると掲げているところは、まず利益を確保することができないので信用しないでおいた方が無難。上で書いた手数料無料の業者さんなどですね。

もし心配ならば、大きな中古車会社などが付属サービスとして希望制で行っている代行サービスなら、少々手数料は高いものの安心して利用することはできます。

改造車など趣味趣向の強い車は、ヤフオクなどの利用による個人販売も効果的かも!?

いくらお金をかけていても「アク」の強い改造車や、「イタ車」などと呼ばれる特殊ペイント車は、オークション会場でも浮いた存在になります。

よほどタイミングがあったときを除けば、落札されず流れ続ける可能性大なので、手数料を払って代行に出すだけお金の無駄になりかねません。

こういった車は個人売買に乗り出すのが一番で、これにはヤフオクが行っているカーオークション代がうってつけ。

価値観が一致すれば、買取業者が決してつけることのないこだわりのつまった趣味車を評価高額落札してくれるユーザーが現れることもあります。

オークション代行で車を高く売る方法。総評とピンポイントまとめ

自分の愛車の本当の価値を知ることができ、透明感のない業界の裏側が少し除けるオークション代行は、落札成立の一報を聞いたときの快感はえもいわれぬものがあります。

しかし正直なところ、ちょっとギャンブル的な要素も多いオークション代行は、一般の方にはハードルが高いかもしれません。

更に、仮に落札されなかった場合は再度出品という運びになるわけですが、業者ごと割引額などが用意されているものの、また手数料が発生してしまいますので、その利用にはそれなりの出費の準備と十分な知識、そして失敗に終わるリスクへの覚悟が必要と言えるでしょう。

  1. 人気車種、需要の高い車では特に高く売れる可能性があり魅力的。
  2. 逆に言えば、高く売れる可能性がるという以外のメリットが存在しない。
  3. 手続きがスムーズではなく、お金のやり取りも遅い場合がある。
  4. 悪徳個人業者がまだまだ一定数存在するので注意が必要。
  5. 利用するならコネクションがある個人。もしくはオークション代行で実績を上げているチェーン店。
  6. 条件の悪い車をオークションに出すと手数料があるので不利になる可能性が高い。
  7. 悪条件の中でも「需要の高い車種」は思わぬ高査定の可能性があるので一考の価値あり。

以上ですが、全体的に不安定ですね。もし自分にオークション代行業者さんのコネクションが無い上で利用するとしたら、「実績のあるチェーン展開している代行業者さん」に「人気で需要のある車を売る」場合のみです。