車を高く売る方法・中古車買取業者~ビックモーター編

今回は近年急速にその勢力を拡大してきている、ビックモーターについてその概要や特徴から、ビックモーターで車を高く売る方法のポイント等を整理して説明したいと思います。

ビックモーターとは

元は山口県や九州各県にその店舗を展開していたビックモーターですが、最近では関東各県や東北地歩にまでその勢力を拡大してきています。

特に、関西地方で絶大な知名度と人気を誇っていた老舗中古車売買会社「ハナテン」を2005年4月に傘下に収めてからはその勢いは増す一方、結局2016年2月にはハナテンは完全に子会社化され消滅、関西地方の「ハナテン」ファンを悲しませることになりました。

ビックモーターの特徴

買取だけではないという強み

ビックモーターの特徴は、中古車の買取はもちろん、販売、車検、修理、板金塗装、更に自動車損害保険からリースまで、こと自動車に関することは全て行っている「オールインワン」経営をしていることです。

関東ではあまり知られていない「ビックモーター」の勢力

関西中古車業界の雄、ハナテンを吸収したことでその店舗数は200を越え、その数はカーセブンやアップルに匹敵します。

数の上ではガリバーやT-UPのほうが勝りますが、ビックモーターを訪れたことのある方はご存知でしょう、その1店舗1店舗が大型、しかも販売中古車がずらりと並んだ広いブースが特徴で、一見すると中古車販売専門展示場にすら見えます。

その見た目どおり、ビックモーターはその広い事業内容の中でもとりわけ販売に力を注いではいますが、中古車買取実績も大したもの。

業界の王者ガリバーには及ばないものの、2015年は初めて業界2位だったラビットを凌ぐ約13万台の買取実績を記録、今後その数は増えていくことが予想されています。

勢力拡大の理由は高額査定・高額買取

店舗勢力拡大の理由はズバリ、車買取業界内でも有名な、「高い買取査定額」にあります。

高額査定の理由にはいくつかカラクリがありますが、その最大のものはビックモーターがその広い販売ブースに並べる商品を、多くの販売業者が仕入れに使用する「オークション会場」をあまり使用しないといったことが挙げられます。

すなわち自らで買い取った中古車を商品化して自分で売る「直売」方式をとっていることでしょう。

ビックモーターの直売方式が高額買取査定に繋がる理由

どういうことかを分かりやすくするために、皆さんが日ごろ使うキャベツを例にとって説明すると、スーパーでキャベツを買った場合、そこに商品が並ぶまでには、野菜1つにしても「生産者→卸売市場→仲買人等」といったいくつかの段階を踏み、その間にはそれぞれの利益獲得のための「中間マージン」というものが掛かってきます。

野菜に例えた流通と販売の小話

例えば生産者が100円で市場に下ろしたキャベツは、流通の過程で20円の中間マージンが発生したならスーパーに並ぶときにはそのスーパーが欲しい利益、10円を上乗せした「130円」で店に並びます。

その中間マージンのかからない、生産者が直接野菜等を販売する道の駅等の「農家直売所」が新鮮さや値段の安さからどこも大繁盛しているのです。

そのわけは生産者が市場に卸すよりも高い利益を得られる「115円」の価格設定をしたとしても、スーパーのそれより15円も安く消費者はキャベツを買うことができるから。

それを中古車・買取市場に置き換える

そして、この理屈がそっくり当てはまる「中古車直売場」がビックモーター、そのため農家に当たる愛車をビックモーターに持ち込んだ「売り手」がより高い利益、つまり買取額を得られるシステムになっているのです。

また、直売方式で良い車を安く売れるということは、当然販売実績の向上に繋がる訳ですが、事実その数は年間7万台を超えガリバーを凌ぐほど、どんどん売れるということは新たな商品を仕入れなければならないということになります。

これが好循環になり、更に近隣の他業者より高い査定額をはじき出す結果になっています。言うは容易いですが相当の経営努力が見て取れる会社です。

ビックモーターで車を売るメリット

「高い買取査定額」が一番のメリットには違いありませんが、ビックモーターを利用する際には後いくつかメリットがあります。

中古車検討の乗り換え時に有利

愛車売却後の乗り換えをすぐに考えている場合は全国全ての店舗の在庫から希望の車を探せるシステムをとっているため、車選びが非常にスムーズにできることです。

内製工場があるためメンテナンス、アフターケアで有利

もしビックモーターで次の車を購入したとき、総合的に自動車業を営んでいるため車検やメンテナンスの割引等の特典が得られるほか、修理保証等ののアフターケアがしっかりとしていることも大きなメリットだと考えられます。

このあたりはカーディーラー直系には劣るかもしれませんが、買取専門店兼業の界隈では非常に安心できる部類です。

書類手続き、入金振込手続きなどがスムーズ

書類の準備などの手続きは簡潔明快で、大手買取業者のなかでもスピーディーだと評判。

更に、ほとんどの買取業者が買い取り契約成立から振込みまで約1週間を要する中、ビックモーターは平均3日間とすばやい入金が行われることが多いようで、急いで現金を手にしたい場合にはこれも大きなメリットとなりえるでしょう。

ビックモーターで車を売るデメリット

上記ではビックモーターに車を売るメリットばかりが目立ちましたが、実はちゃんとといっては変ですが、デメリットもあります。

それは販売ブースを前面に出している手前、人気車種やキレイな車体の車等はめっぽう積極的で、高い査定をしてきますが、人気さえあれば古い車や事故車、過走行車でも自社で整備や板金が可能なで、それなりの評価をしてくれます。

カスタマイズカー、トラック貨物に弱い傾向

ただし、販売しにくい維持費のかさむ大型車や外車、過度な改造をしているものや奇抜なカラーリングの趣向車、更には販売する相手の限定されるトラックや貨物登録の車両に対する評価は、すこぶる悪いのがデメリットと言え、ビックモーターの数少ない弱点の1つです。

回転率重視な買取体制と言えます。

押しが強い経営方針?

また、販売に力を入れすぎている感があり、乗換えを全く考えてなく、純粋に愛車を売りに来ただけという方にとっては少々「押し売り」的なイメージを受けてしまう方もちらほらあるので、そんな煩わしさもデメリットと言えるかもしれません。

まあ、良く言えばやる気のあるスタッフが多いな、と感じます。このあたりは正直「方針や教育」もありますが、所詮スタッフは人間なので個人差は出ます。複数件当たってみたときに印象的な問題で、割と各社で差があるものです。

ビックモーターで車を高く売る方法

以上のことを踏まえて、ビックモーターで車を高く売る方法をまとめてみましょう。

かなりの高額査定を出してきているので1度は査定してもらう

今勢いに乗っている業者の1つなので、是非近所に店舗があるときは一度は足を運んでみてください。

他業者との有力な比較の材料にもなりますので、査定だけはしてもらっておいて損はありせん。ガリバー、アップルのように買取店の鉄板になりつつあります。

見た目と人気重視。エンジン性能や実用性の加点要素が低い?

販売に力を入れているので、素人には分かりにくいエンジンの性能や特殊な装備より、外見の美しさやミーハー的な人気を持っている流行の車種に重きを置いた査定をする傾向を持っています。

要するに万人受けする車種がビックモーターの好物、ということなので、そのような車は高額査定を受けられる可能性が高くなります。

反対に、いくらエンジン性能が優れていて一部車マニアに絶大な人気があろうと、万人受けしない車などへの査定はシビア。無駄に排気量が大きいモデルなどですね。

一部需要があり、たしかに車両価格も高いのですが、中古市場はその価格が必ずしも反映されるわけではないという最たる例です。

逆に人気車種、流行の車種には甘い査定

また人気さえあれば古くても、少々へこんでいても整備力と板金技術に自信を持ち、他社に「外注」する必要もないため経費を押さえられることから、「売れる」と判断されれば、他社より甘い査定をするケースも多くあります。

カスタマイズカー、ドレスアップカーに関してはプラスどころかマイナス査定

スタンダードを求め、ファミリー層やシニア、車にあまり強いこだわりを持たない女性などをそのメインターゲットとしているビックモーターは、いくらお金をかけていようが、過度な改造をしていたり変わったカラーリングで個性を出した車体は大嫌いのようです。

かけた手間や金額を加算するどころか、反対にノーマル車体より安い査定をしてくるので、持ち込むだけ時間の無駄です。

後々別記事でご紹介しますが、こういった車を高く売るには別の方法がありますので、そちらを是非楽しみにお待ちください。

買い替えを予定しているなら◎、予定していないなら我慢を。

新しい車への乗換えをスムーズにしかも良い車を、と考えている場合は、ビックモーターはうってつけの売却先と言えます。

売却代金の支払いも早いのでローン等の計画を立てやすい上、豊富な在庫者から自分の希望にあった車種を探せますし、アフターケアも優秀で良いことずくめです。

ただし、乗り継ぎを全く考えてない方にとっては、ビックモーター店員の「おすすめトーク」のしつこさに我慢する必要はあるかもしれません。

車買取ビックモーターの総評とピンポイントまとめ

いくつかデメリットはあるにせよ、とにかく今飛ぶ鳥を落とす勢いのビックモーターは、高い買取を狙う際には外すことのできない買取業者だと筆者は考えています。

  1. 関西人以外には馴染みが薄いかもしれないが、ガリバー、アップル級の鉄板高額買取店。
  2. 人気車種、流行の車種は過走行や、傷などのマイナス要素があっても評価が期待できる。
  3. 冷徹なまでに「人気のない車種」だけではなく「人気のない装備」も評価しない傾向。
  4. ドレスアップカー、カスタマイズカーは弱い傾向。マイナス査定される可能性あり。
  5. 押しが強い傾向のスタイル。煩わしい営業トークが苦手な人は嫌かもしれない。
  6. 中古車を購入する予定があれば、査定・購入と交えて極めて有利な交渉が可能。
  7. 書類や、金銭面での手続きがスムーズ。交換が持てる対応。営業トークの煩わしさもここで解消?

以上がビックモーターで車を高く売るための攻略方法です。